Mさんへ モーツアルトのピアノソナタ

モーツアルトのピアノソナタ

WALTER KLIEN(ワルター・クリーン 12枚)
と赤がINGRID HAEBLER(ヘブラー 6枚)の
モーツアルトピアノソナタです。
ワルター・クリーンのレコードは日本ではあまりプレスされていないようで
まとまったレコードはアメリカで探すしかないでしょう。
シールに記してありますが
セットで12ドルで買いました。1枚1ドルです。
 
クリーンはオーストリア生まれですが
アメリカへ移り住んでいるので
そちらには確かにレコードは多いです。
演奏家としては日本ではあまり多くは知られていませんが

音楽評論家の吉田秀和氏は
 「世界のピアニスト」新潮文庫でクリーンの特徴と言えば、
まず、ピアノの音の抜けるように綺麗なことだろう
これを(悪いけれど)例えばデームスと比べてごらんなさい
同じピアノで、こんなにちがうのかと思われるほど、
クリーンのピアノの音は澄みきっている。タッチにも特徴があって、
ちょと硬質の陶器のような、カチッとした手ごたえがある。
それは単音でもそうだが、和音をひく時に特によくわかる。
タッチというよりむしろ、アタックといったほうが正確かもしれない。
透明で少しも曖昧でないのだが、少し冷たい感触を覚えるほどである。
それに準じて、じつに整った、誇張のない演奏をする・・・
・・・・・・レコード屋で一曲だけ聞かせてもらえるとしたり、
何をきくべきか?ときかれたら、私としては、
例のソナチネ・アルバムにも入っている「ハ長調ソナタ」(K545)をおすすめする。
これは、クリーンのモーツァルトの演奏の最大のサンプル―手引きであると同時に、
もしかしたらその究極の達成であるかもしれぬ名演になっている。
それは第1楽章の第18小節以下、左右の手が分散和音で交替する個所を聞いただけで分かる。特に20小節に入ってからの演奏は、弱音のポエジーとでもいうほかないもので、
これこそ、このうえなく単純な個所からほのかに憂鬱な香りの漂ってくるという
モーツァルトの音楽の不思議な魅惑の核心を、端的に指で押さえて見せたようなものである・・・
・・・・

ピアノソナタならヘブラー、リリークラウス、
ピアノ協奏曲なら 内田光子(ロンドンフィル)
            リリークラウスは探せば箱物があります。
            比較的見つかりやすいと思います。(両方買いました)

※箱物はきれいなレコードが多いいです。(一応チェックは必要ですが)
          
 
 クリーンのレコードは見かけたら買いました。
シューベルトとブラームスのピアノソナタのセットもので
すべて1枚1ドルでした。




このグールドのピアノソナタは追悼記念盤で予約で購入したものです。(国内)
たぶん記念盤でなくてもあるのではと思います。
グールドのレコードも地元(正確にはカナダですが、北米と言うことで)
だけに中古レコードの中では良く見かけました。そしてプレミアがついているものはなく
どれも1ドルでした。
人気がないからということより現役の時代にプレスが多かったのではと思います。
ベートーベンのピアノソナタもセットで出されています。(私は持っています)
日本ですと神田の中古レコードできれいな箱モノなら数万円する場合もあります。
プリンストンで10枚セットでも10ドル ・・約千円でした。