Mさんへ ジャズ   DEXSTER GORDON
 
 先日コピーしたCDを送った元です。 
ジャズサックス奏者では私の好きな人の一人です。
 
 
1990年に亡くなっていますので
残念ながらもう生演奏を聴く機会はありません。
 
 クレアモント大学の隣がポモナ大学で ここには
ジャズからクラシックまで音楽の学部がありました。
 
私は3人の学生と1軒屋を借りて住んでいました、
その中の一人がポモナ大学でジャズを専攻していて、
大学の中にFMステーションがあり、放送やコンサートなどそれらの企画運営なども
彼ら学生でやっていました。
 
私は幸運だったと思います。
彼がいつもコンサートに誘ってくれて、
最初に連れて行かれたのがカウントベーシーでした。
あのカウント・ベーシーが、目の前に居るのは
夢のようでした。演奏が観客に受けると
ジャズマンはサービス精神も旺盛で、
2時間の予定のステージが3時間半にまでとか普通でした。
デクスターゴードンについては何も知らなくて初めて聴く演奏家でした。
 
 





このチケットは79年のニューヨークのリンカーンセンターでのDEXSTER GORDONの
コンサートのもので、書斎の宝箱の中に今でも入っています。
もし私が死んだらただのの紙くずとして間違いなくゴミ籠へ捨てられるでしょう。
 チケットの値段です。5のSはいい席ですが
東京でこのレベルの演奏家を聴くとすればこういう値段ではないでしょう。
もっとも79年ですから今はもっと高くなっているでしょうが。

多くのジャズマンが やはり人種差別を受けて悩み、
ヨーロッパへ移り住んでいました。

ロスでもニューヨークでもこの人のコンサートがあれば行って聴きました。
やせ細り、足はおぼつかない感じでふらふらとステージにやっと立っている
姿を間近で見ていました。

今、レコードではそれほどには感じませんが
当時の彼の状態は薬物中毒になっていて病的で退廃的で
それでも存在感が強く、それがなんとも魅力的で・・
人間臭さに惹かれました。
 
そのような雰囲気はレコードではあまり聴けません。

映画「'ROUND MIDNIGHT」1986年はDVDで出ています。
主演がデクスター・ゴードンで、主人公のモデルが
ピアニストのバド・パウエルです。2人付ききまとったのは人種差別と麻薬です。
それに新しいものを作らねばならないという要求もあったでしょう。

 映画ではバドパウエルを演じてることになっていますが
5回は彼の演奏を生で聞きましたので解るのですが