リパッティのショパンピアノ協奏曲事件

33歳で亡くなったリパッティの少ない録音(レコードにして10枚程度)で
他の人の演奏と取り違えてプレス、販売していたなどと
起きることが理解できません。
 1楽章の提示部第2主題が省略されていますが
ステファンカのそれは省略されていません。
(第1楽章オケ始まりから約2分から3分半ぐらいまで)
演奏が勘違いするような微妙な雰囲気の違いではなく
録音ソース自体に歴然とした違いがあるにの間違えるとは不思議です。
※ショパンのピアノ協奏曲は第1楽章提示部の第2主題を省略するのは
  1950年代まで一般の演奏会でも慣例だったそうです。
   ステファンスカの録音は1955年です。



もう一つは 1950年9月16日ブザンソンラストコンサート(告別演奏会)
の最後に演奏されたショパンのワルツです。
病気で体力を失って歩くことも困難でいるところ注射を受けながら
演奏し続けるも力尽きて予定していた曲の最後を演奏できず、
しばらく時間を置いて弾いたのがバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」
だったそうで、事実上最後の演奏です。これが録音はされていてもラストコンサートのレコードに
入っていないのです。
リパッティフアンでなくともクラシックフアンなら聴きたいところではないでしょうか。
告別リサイタルなので入るべき曲だと思います。
その年の12月2日に亡くなっています。



下のバッハはラストコンサートのものではありません。
http://nviewer.mobi/player?video_id=nm9009322
下はブザンソンラストコンサート(1950年9月16日)
http://nviewer.mobi/player?video_id=sm2693279