Mさんへ リパッティのショパンピアノ協奏曲の間違い


最近買ったリパッティのCD10枚組ボックスです。
さっそく聴きましたが
ショパンのピアノ協奏曲が第1楽章の出だしから
レコードとはテンポが違いうのでこれまで聴いていた演奏とは別だと気づきました。
 ※プレイヤーの回転が狂ったのかとチェックしましたが正確でした。
 この曲に複数の録音があるかどうかを調べましたが1950年2月7日だけ。

20年ほど前に読んだ古い音楽雑誌の記事で
レコード会社はリパッティの死後、確認のために録音された曲を
リパッティ夫人に聴いてもらい「主人の演奏に間違いない」と
の事で発売したところ後になって別な人のものだったと記事を覚えています。

手持ちのレコードが間違いのままのものだと考えた事がありませんでした。
考えれば私のレコードは1960年から1970年代に発売されたもので
その事件以前に発売されていたものです。

下のレコードはレーベルはリパッティですが中身は
ピアニストがハリーナ・チェルニー・ステファンスカ(女性)
指揮楽団がロヴィツキ指揮ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団のものです。

EMIは後に本物のリパッティの演奏を改めて発売しているので
これまで聴いていたのはリパッティだと思い込んでいました。
今回新たに買ったCDを聴いて初めて間違いに気づきました。

※もう一つ。
 リパッティの方は第一楽章の出だしのオーケストラの演奏が
 ピアノソロの始まるまで約1分20秒です、半分以上カットされています。
 楽譜通りの演奏だと約3分40秒前後になるはずです。
 
私は1980年代そのころアメリカに住んでいました。
それで気付かなかったと言い訳はできませんが。
http://kokusaigakkai.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-43ed.html


※CDとレコードでは音質が違います。
 特にブザンソン告別リサイタルで顕著に出ています。
 レコードはハムノイズ(録音時の)が入っていますが
 ピアノはナチュラルです。
 CDはこのハムノイズが抑えられて殆んど聞こえませんが
 その代わりピアノの音が細くハイ上がりになっていて安っぽく感じます。
 CD1のショパンのワルツは比較的レコードの音に近いです。