Mさんへ パリオペラ座は


2015年6月バスチューユのオペラ座
モーツアルトの「魔笛」
出来ることならガルニエで聴きたいでした。
シャガールがオペラ座の天井画を画く時のドキュメンタリー映画を
観たことがあります。その時のBGMが「魔笛」のパミーナのアリア
「ああ、私にはわかる。全ては消え」が使われていました。
私にはその印象が強く残っています。

ガルニエのシャガール

ガルニエは今やバレエの公演だけです。


ニキ・ド・サン=ファール
国立近代美術館も、この人の作品が多いです。

 ガルニエに比べて近代的な建物で、中の設備も近代的ですが
薄っぺらでガルニエのような重厚感はありません。
オペラを上演、鑑賞するには重厚感は必要ないという考えなのでしょうか。
衣装や舞台装置、演出はバスチューユならではのもので
ガルニエでは不釣合いで、出来ないものと思います。
ガルニエの雰囲気に合わそうとすれば古典的な衣装、舞台装置を作る必要があり
それなりに経費が大きいものにならざる得ないでしょう。
バスチューユの椅子は日本の一般的な映画館の椅子より薄く簡単な作りで
合理的といえば合理的です。
バスチューユでオペラを聴く限りもうオペラが総合芸術とはいえないですね。
舞台装置を作る代わりにスクリーンに映像を映す手法を使っていました。
衣装も簡単なもので 普段着やジャージみたいなもので
ちょっとがっかりしました。
演奏そのものはそれなりのもので不満はありませんでしたが・・。
演出は背景を近代に置き換え過ぎて どうかと思いました。

パトリック・ランゲの指揮
 パリオペラ座管弦楽団
マウロ・ペーター、ジェーンアーチボルドなど
ガルニエでオペラを公演するには舞台装置や衣装に費用が掛かりすぎるので
建物を近代的にシンプルな飾り気の無いものにすればそれらに
金を掛けずに済むだろうと意図で建てられたものとしか思えないです。
気軽に、安くオペラを楽しむためにはこうすれば・・・というものだったのでしょうか。